トロッコがいたらしい場所 写真編 [high線]
前回の場所から100kmほど走るとこちらになります。
今回の遠征では東西方向に谷が走る地域を南北方向に走破したので、
ほぼ林道の県道を6時間以上走るというマゾ行為になりました。
この鉱山は、地形に合わせて頂上が卸・貯鉱所、中層が精練所、
下層が積み出しホッパーになります。
頂上の樹が生えてしまっている辺りは、
古い航空写真で見るとトロッコ天国のようですが、現在はちょっと望み薄です。
積み出しホッパー。かなりの貯鉱能力がありそうです。
ここにあるものはほとんどズリかカラミですが、
中層や流れ出て沢の下流まで押し流された礫の中には
かなり純度の高い硫黄の結晶がありました。
1970年代の航空写真で既に斜陽っぽい雰囲気があるので、
残留物などはそれほど多くありませんが、基礎の壮大さはなかなか。
中層に抜いた坑口は埋められていますが、
精練所基礎の下の斜坑っぽいトンネルは奥まで行くことができます。
ただし、壁が抜けて土が侵入しているのと、基礎下の坑道は圧潰+木材支保工のコンボ。
長居はちょっと遠慮したい感じです。
坑木置場なのか、地面をかさ上げしたのか。
ここら辺の硫黄鉱山は、火砕噴出物の上に建っていることが多いので
地盤は絶望的に弱いです。まさに砂上の楼閣。
クマよけのためにラジオをつけていたのですが、
カラミの山の上で緊急地震速報を聞いたときは結構焦りました。
今回のベストショットを提供してくれた鉱水の湧水。
目を凝らすとあちこちに潰れた坑口があり、至る所から鉱水が湧いています。
そしてこれらはもれなく鉄味のレモン水。
そして温めの鉱水が湧いているという、隣の谷の鉱山へ。
見事に坑口がひしゃげてます。
充填してある坑木も腐っているので、そろそろ崩れてしまうのではないでしょうか。
話によると石膏が析出しているという事ですが、
鉱水は白い川となって流れ落ち、
坑口の前はこんな光景に。
1947年の航空写真が一番賑やかなこの鉱山ですが、
明らかに人の手が入る前の姿に戻っています。
九寨溝のような美しい高原風景。
しかし坑口から湧くのは鉱水だけではなく、50ppmに迫る硫化水素ガス。
坑口より下に行くと硫化水素計が鳴るわ鳴るわ。
個人的にここで印象的だったのは、坑口へのアプローチです。
植林のあとがまるで南米の農園のよう。
山奥には結構残っていますね
私は足尾には良く行きますが、ほとんど壊されてしまいました
by tochi (2012-08-25 07:57)
tochiさま、ほりけんさま、nice!ありがとうございます。
>tochiさま
僕も更地になる前に足尾に行きたかったのですが、残念です・・・
足尾は環境問題発祥の地という事で、
強迫観念的に産業遺構を塗りつぶそうとしている感じも受けますね。
ぜひともtochiさんの構図で、トロッコ達を撮影していただきたいものです。
by はまさん (2012-08-26 00:15)
ガスマスクかっこいいですね!。私もほしくなってしまいました・・・・。
by 裏山の探検隊 (2012-08-28 22:11)
>裏山の探検隊さま
硫化水素発生地では目の暴露は気にしなくてよさそうなので
フルフェイスである必要もないんですが(重いし)、
あまり下調べせずに行くことも多いのでずっと使ってます(^^;)
実は使用期限切れの対NBCフィルターで、
硫化水素発生地での使用は適用範囲外なので自己責任状態です。
白根山周辺では噴気孔とかへの行動範囲が広がると思うので、
よく調べて新品をご購入されてもよいかと思いますよ(^^)
by はまさん (2012-08-29 22:48)
沒有醫生的處方
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